レザーが好きでして―コスパがいいと思って買ったんだが・・・・―Ⅲ

スーツやジャケット、ワイシャツといったビジネス系の衣料は、

「そろそろあれを買わなくっちゃ・・」

とか

「ボチボチあれを買い替えるか・・」

とか、多少計画的に購入を進めたりするものだが、レザーに限って言えば、そのほとんどが衝動買いになってしまう。

 

ビジネス系でレザーというのは、あまりあり得ない(皆無というわけではないが・・)ので、

「そろそろこういうものが必要だよなあー」

とはならない。

ショップや雑誌などで出会って「これいいなあ。」となって、どうしても欲しければ、かなり無理して買うことになる。

 

衝動買いといっても、即決で買うわけではない。

相当な支払いを覚悟しなければならないため、ぐじぐじと頭の中で逡巡するのだ。

 

そんなとき、自分に言い聞かせる最後の一押しは

「皮だったら一生もんだし・・・」

というセリフである。

だからすぐに着れなくなる流行りものと違って、少々高くても、使用年月で割ればお得になるはず、という理屈である。

 

ただこれは先述のように「自分に言い聞かせる最後の一押し・・」であって、うちのカミさんほか、周りの第3者は誰も賛成はしてくれないだろう。

「だから何なの・・」

の世界である。

「一生ものがそんなに沢山いるのかい?!」

と、言われればギャフンである。

 

確かに、おそらくほんとうにカッコよく見えるのは、お気に入りのレザー1着を徹底的に着込んで、着倒してエイジングを楽しむという奴であろう。

ただ、今のところ、そんなライフスタイルではないので、実践には至っていない。

 

そんな中で、これまで最も出番が多かったのは、ダンヒルで購入したプレーンなステンカラーのネイビーのコートであった。

こいつは、今まで手に入れた中では、最初のちょっと高価な1着で、買うときも買ってからもいろいろあったなあーと、思い出すことも多い。

 

    京都の庭園にて。ネイビーステンカラーのプレーンなコートです。

つづく