これでいいのだ―確かにこれまで「いい加減」だったけれど・・・―Ⅳ(おしまい)

人には努力し続けられることと、そうはできないことがあるという事実にようやく気がついた私。

で、そこでハッと思ったのは、人間できないこと、やりたくないこと、について、そんなに悲観することはない、という言わば「発見」であった。

 

コツコツと何かを継続的に続けられるというのは、一つの才能であり、その人の資質である。

それが、普段自分が携わっている仕事に活かせることもあれば、そうでないこともあるだろう。

 

私の場合、今の仕事を自分なりにアレンジして、自分のやりやすいように持ってきた。

しかしながら、そのプロセスにおいてはこれまで述べてきたように様々な葛藤があったのである。

 

その葛藤の最たるものは、やり方にしても考え方にしても、

「こんなんじゃダメなんじゃないか・・」

というものであった。

それがようやくこの年になってきて、

「別にこれでいいんじゃないか・・」

と思えてきたのだ。

 

思えばずいぶん時間がかかったものである。

それというのも、前述のように真面目さやコツコツ努力するとい資質に欠けるからダメなんだ、という「思い込み」がそう思わせたようである。

 

しかし、真面目に取り組めるかとか、コツコツ続けられるか、というのは、その対象によるのであって、全般的に当てはめようとしても、かなり無理がある、ということなのである。

もちろん、なんにでもコツコツ真面目に取り組める、という人はそれでいい。

それに越したことはないだろう。

 

ただ、私はそうではなかった、というだけのことである。

そして、そのことをやたらコンプレックスに感じることもなかったのかなあ・・・と思うのだ。

 

そう、バカボンのパパみたいに「これでいいのだ」なのである。

そう考えると、相当楽になった。これからも「これでいいのだ」で行こうと思っているのだ。

 

バーベキューの日。思いっきりふざけております。「これでいいのだ」

 

おしまい