税理士はどう見えているのかⅡ
普段、ルーチンとしての仕事があって、そこへこの時期個人の確定申告が集中するわけであるから、忙しいし稼ぎ時であることに間違いはない。
ただし、「(個人の)確定申告」=「税理士の仕事」という図式はかなり限定的なものになりつつある。
統計を取った訳ではないが、父(税理士)の全盛時代の30年くらい前と今では個人の確定申告の処理件数はかなり違ってきているのではないか。
おそらく相当減ってきているのだろうと思われる。
テレビでは毎日のように「確定申告はパソコンでお手軽に・・・」といったCMが日常的に流されている。
税理士以外の申告代行のルート(業者等)もそれなりに存在している。
我々税理士に仕事として流入する確定申告件数は、これからも確実に減少していくだろう。
まあ、今回言いたいのは、別に私がそのことを嘆いている訳ではない、ということである。
日本が労働人口の減少から人口そのものの減少に転じ、事業所もその数を急速に減らしている現在、確定申告件数が減るくらいのことはもとより覚悟していなければならない。
にもかかわらず、相変わらず世間では「確定申告こそが税理士の仕事なんだろう。」と思われているのである。
つづく