40年前に比べて、随分贅沢な空間と設備を独り占め―カミさんが孫のところへ行きっぱなしなもんで・・・―
Ⅴ(おしまい)
さて、カミさんが孫の世話で、東京に赴くことになり、鹿児島での私との生活から長期離脱と相成った我が家の事情。
私としては、それをやむなく受け入れることになったわけですが、そこで手に入ったのが、とてつもなく自由になる自分だけの時間。
まあ、子育てが終わった二人暮らしのときも、そこそこ自由な時間はありました。
とはいえ、そこは夫婦とはいえ人間同士の共同生活。
相手に対して、ある程度の配慮はやむをえません。
ところが、結構自由な時間もあった二人の生活から、さらにそのタガすらはずれた一人の生活。
このフリータイムは、大学生の頃から勤め人時代の一人で暮らしていたとき以来です。
家事はテキトーに手抜きをしながら、最低限こなしていれば、先述のような好きな映画を観たり、パソコンに向かったりといった時間の確保は何とかなります。
考えてみれば、昔一人暮らしの頃はテレビもエアコンもなかった(40年前の話ですから・・・)わけで、随分贅沢な空間と設備を独り占めだなあ、と感慨深いものがありますな。
さて、いつまで続くのかこの生活。
現在の状況に終止符を打って、夫婦水入らずでのんびりとした田舎生活・・・など、いつ戻ってくるかわかったもんじゃありません。
来月には長女に双子の男の子が生まれるということで、カミさんの軽いパニック状態は、これからもしばらく継続やむなしといった状況です。
こっちとしては、直接には何もできないわけで、せめて、心配をかけないように(まあ向こうもほとんど何の心配もしていないようですが・・・)仕事に精出すしかないのです。
しばらくの間は、こうやって与えられたとてつもなく自由な俺の時間を楽しませてもらいます。
多くの時間を過ごす書斎の風景
おしまい