骨太な自社のストーリーを紹介する―社長の「情報発信」・・どれだけ粘れるか―Ⅲ
「発信する情報のバリエーションアップ」という内的な面での質の向上と、「情報発信」の横展開、という外的なチャレンジ、この両者について検証してみたいと思います。
これまでも述べてきましたように、まず「情報発信」の基本として取り組んでいただきたいのが、自社のストーリーの発信です。
最初は「ネタ」探し的な話題の発掘というよりも、骨太な自社ストーリーのご紹介といったコンテンツに終始していただきたいのです。
これだけでも数か月から1年くらいは普通にかかってしまいます。
この間の努力によって、先述した読者であり支持者の分母が形成されるので、手を抜くわけにはいきません。
ただそれだけでは、読む方も飽きてきますので、いつまでも同じようなことを続けることはできません。
徐々に、タイムリーな話題や専門性から少し離れたところでの関連話などを組み合わせていく必要があります。
ここでは、自社の事業や製品と、流行しているものやこととの関係性などが読者の興味を惹きます。
ということは、経営者は、流行しているものやことへのアンテナも常に欠かせないことになります。
「情報発信」が、こういった応用編にまで可能になれば、自社に対する支持は益々確実なものになるでしょう。
実際、具体的なお問い合わせなどにもつながってきます。
これが、「情報のバリエーションアップ」という内的な面での質の向上のことなのです。
応用編と言っても、常に自身の事業との関連性を外すことはありませんので、経営者にできないことではないはずです。
つづく