書かれた原稿をただ読むほどつまらないものはない―情報発信の際、媒体によって気をつけるべきこと―Ⅲ
テレビだけでなくラジオに出演する際にもネクタイやジャケットなど「見た目」に気を遣っていた私。
これも「情報発信」を有効なものにするために、自分でできる最低限必要な気配りだと思っていたのです。
それでは、しゃべり方とかしゃべる内容はどうなのでしょうか。
もちろん、私の取り組みについては、こちらの方が本筋ですので、これらを疎かにすることはできません。
私の場合、普段ブログやコラムなどで書いたものをリライトして、後ほどラジオ放送の原稿としても使っています。
そのため、いずれにしても最初に書かれた内容がどんなレベルのものなのか、ということが重要になってくるのです。
その際にも、前回書きました「商業主義的に見えないこと」と「専門的過ぎてわかりにくくならないこと」に注意します。
これらの注意点を押さえておかないと番組が分かりにくかったり、つまらない内容のものになります。
ラジオなど、その日しゃべる内容について原稿は準備しますが、番組中にただそれを読む、ということは絶対にしません。
ラジオを聞いていて、ニュースなどは別として、トーク番組などで、書かれた原稿を読んでいる状況ほどつまらないものはないからです。
つまり、その日のテーマに沿って話はしますが、目の前に置いてある原稿は単なる進行表みたいな存在になります。
しゃべり言葉はあくまでもしゃべり言葉でなければ、聞いている方は面白くないのです。
私の番組では、こういった内容のものを女性のパーソナリティーの方との掛け合いで進めていきます。
彼女が絶妙の合いの手を入れてくれますので、こちらとしてはかなりしゃべりやすいことになります。
おそらく、ラジオなどに出てもうまくしゃべれるだろうか?と、危惧される方がほとんどだと思いますが、場慣れしたパーソナリティーがいればうまく誘導してくれます。
彼ら彼女らは、それが仕事ですので、進行については安心して任せればいいのです。
おしまい