顧客にとって割に合わない話―税理士=怒る人、について考える。何故そう思われているのか・・―Ⅰ
これは、これまでも何回か書いてきたテーマだが、改めてちゃんと考えてみようと思う。
私はときどき「税理士=怒る人」だと思っていました、という意味のことを言われた。
で、この言葉に続くのは
「だから普段からとっつきにくいイメージの存在でした。」
ということになる。
つまり、できることならあまり関わり合いたくない存在、ということになるのだ。
ま、暴力団とかペテン師とかならともかく、あんまり関わりたくない存在と思われるのもどうかなあ・・・と複雑な気持ちにならざるを得ない。
こっちは真っ当な仕事なのだからなおさらである。
まあ強いて言えば、我々に比較的近い存在として「税務署」というのはある。
普段ビジネスをしていて、税務署と喜ばしい関係になることはあまりない。
ほぼ、税金を納めるときか、税務調査を受けるときかのどちらかに限られるだろうから、よく思われようというのが、どだい無理な話なのだ。
税理士というのは税務署とは明らかに違う立場なのだから、そこでイメージをダブらせないで欲しい、と思うのだが、どうしても敬遠したくなる感じが投影されるのだろうか。
そこのところは切り離して欲しいものである。
ま、それともかくとして「怒る」というイメージはどこから来るのであろうか。
そんなに怒ってもいないのに「怒りっぽい」と思われるのも、間尺に合わないではないか。
こちら側が「怒る」ということは、顧客側からすれば「怒られる」ということになる。
いつも顧問料という料金を支払っているのに、その上怒られるというのは、顧客にとって割に合わない話だろう。
いったい何故こんなことになってしまったのであろうか?
つづく