「パリ国際会議」に出席して―久しぶりのヨーロッパ短期滞在見聞録―23(おしまい)
さて、来るとき施設のあまりの広さに戸惑ったヒースロー空港もやや慣れて、待ち時間にウロウロしてみる余裕もありました。
しかしながら、昔と違って欲しいものがほとんど見当たりません。
ズラッと軒を連ねるブランドショップを覗いてみても、物欲が全く湧いてこない自分に気がついたのです。
ヒースロー空港の巨大な梁。これで天井を支えています。
今や、大抵のものは日本でも買えるし、品質もいいので、余程ご指名のものでもない限り、海外に行っても買い物意欲は刺激されなくなりました。
頭に浮かんだのは
「ユーロが大量に余っちゃったなあ・・・」
ということだけです。
多くの人が行きかう出発ロビー階。
出国手続きの際に、
「飲み物など液体や刃物などが引っかからないよう気をつけてくださいね。」
と添乗員に言われていたので、そんなものは手荷物に入れていなかったのですが、パソコンを取り出すのは
「まあ、これくらいはいいだろう。」
と、高をくくっていたら、やはり引っかかってしまいました。
体格のいい係のお兄ちゃんに
「なんで出さなかったの?」
と、聞かれたので、日本語で「ごめんなさい。」と言うと、きゃつはニヤッと笑っていました。
この直後、出国ゲートで引っかかりました。
来るときもそうでしたが、帰りの便もかなり満席で、私は3人掛けの真ん中の席でした。
「行きの12時間で何回トイレに立ったかわからないくらいだったなあ~・・・」
と、思い出すと、真ん中の席というのは結構恐怖です。頻繁にトイレに立つわけにはいきません。
行きのときよりも水分を控えめにして、やはりずっと映画を観て過ごしました。
ところが、帰りは行きよりも随分早く着いたのです。
気流の関係なのでしょうか、2時間近く早かったように思います。
おかげで、面白い映画が途中になってしまいましたが・・・
羽田に着いたときは、すっかりくたびれていましたが、大きなトランクを宅急便で送る手配だけして、空港を後にしました。
こうやって、私の久しぶりのヨーロッパ短期滞在旅行は終わったのです。
やはり、ヨーロッパは見るべきもの体験すべきものがたくさんあって、極めて興味深い地です。
また機会を作って是非行きたいものです。
おしまい