「パリ国際会議」に出席して―久しぶりのヨーロッパ短期滞在見聞録―Ⅰ
仕事の関係で、会員として所属している「㈱日本M&Aセンター」では、毎年、会員の参加者を募って、外国のどこかで大きな会議を開いている。
今年はパリで開催される「パリ国際会議」である。
昨年はドバイだった(あいにく私は参加できなかった)のだが、今年はヨーロッパに飛んで、パリでの開催となった。
M&Aセンターにとってパリでの開催は夢だったらしく、冒頭の「会長挨拶」の際も「ようやくパリで開催することができました。」と、喜んでおられた。
というのは、本来であれば3年前、パリでの開催が予定されていたのだが、当時、パリやロンドンで連続テロが起きてしまい、あの時はハワイと差し替えになったのである。
「国際会議」などと銘打つと、世界の要人が集まって、なんだかすごい会議かなんかのように思われるかも知れないが、中身は何のことはない。
日本から大挙して訪れたメンバーが、向こうの会場で会議をやるだけのことなのである。
とはいえ、ビジネス世界の大きな流れや、世界の動向などに触れないわけでもないので、出席する意味はそれなりにあるのだ。
私は九州からいったん上京して、国際便に乗り換えなければならないために、できれば羽田からの出発がありがたいと思っていたら、先方でそのように手配してくれた。
しかも、朝の便である。
海外に行くのに朝の便というのは私には珍しかった。
前日、東京に入り、翌朝は早起きして羽田に向かった。
羽田の国際線乗り場を使うのは初めてである。出国手続きを終えたあと、中に入ってみてその施設の大きさには驚かされた。
とはいえ、ハブ空港としてはまだまだの規模ということなので、今後のさらなる拡張が期待される。
つづく