マス媒体はその効果が資本力に比例する―そうか!口コミの時代、情報発信はまず社長から―Ⅱ

「レア情報」と思っていたものが、大して「レア情報」ではなくなってしまった現代・・・・

 

こういった現象はいったい何を意味しているのでしょうか・・・・

それは

「個々の「情報発信」が、大きな効き目を表わす時代になった!」

ということを、如実に表しているにほかなりません。

 

昔は、「情報発信」といえば、ほぼマスメディアに頼るしかありませんでした。

他に適当な媒体がなかったからです。

 

例えば自社の広告宣伝を行なう場合、新聞、雑誌への折り込みにしても印刷広告にしても、かなり高額な費用を負担してそれらの媒体に載せるしかなかったのです。

また、そういった媒体には、その印刷物の配布エリアや発行部数といった「あらかじめ決められた範囲や限界」といった制限がありますが、それに対してもこちら側が合わせるしかなかったのです。

 

テレビやラジオにしてもそうです。

原則、その電波の届く範囲に住む人全部が対象で、こちらから相手をセレクトすることはできません

それはまさに「マス広告」であり、多くの人に届く割にはターゲットを絞ることもできない、いわば効率の悪い「情報発信」だったことになります。

 

しかも前提が「マス」ですので、いずれも費用はそれなりにかかります。

こういった事情を背景に、必然的にその主戦場は、大手企業や大手広告代理店の取り扱いになっていたのです。

 

「マス」を分母にせざるを得ない世界では、どうしても「規模」の違いが、独占権、優先権の占有といった現象を生みだします。

マス媒体を使った広告の世界はどうしてもその効果が資本力に比例するのです。

 

 

つづく