業界にも新しい時代が・・・―プレゼンテーション能力を磨く必要性が増している―Ⅰ

今週は、東京に出てきて割と重要なセミナーに2日続けて参加した。

一つは「税理士とコンサルタントとのコラボレーションを図る」という趣旨のもので、もう一つは「税理士のアドバイスで顧客の『売上』を上げる」というものである。

いずれも、ひと昔前であれば、およそ考えられない趣旨の勉強会である。

 

税理士とコンサルタントは、これまでどちらかといえば反目し合う関係にあったのではないかと思う。

 

税理士だった私の父などは、顧問先である叔父たち(母の弟たち、兄弟で会社を経営していた)の会社が、高額のコンサルティングフィー(税理士の立場上、帳簿を見ればいくら払っているかわかる)を払っているのを見て、

「何をやってもらっているのかわからんが、こんなに金を無駄遣いして・・・」

と、苦々しく見ていた。

「俺にちゃんと聞いてくれればいろいろ教えてやるのに・・・」

と。

 

だからと言って、父が特別踏み込んだアドバイスをしていた様子もなかった。

叔父たちにとっては、会社を伸ばす過程で、必要なコンサルティングだったのだろう、と思う。

 

一方で、コンサルタントの方も、

「税務や会計のことはわかっても、コンサルティングができるわけでもないのに目の敵にして・・・」

と、やはり反発を覚えていたのではないだろうか。

私など、お互いやることが違うのだから、何も好き好んで反目し合うこともなかろうに、と思うのだが、何となく癪に障る存在だったのだろう。

 

さて、その両者がコラボしてはどうだろう?という話になったのである。

まさに隔世の感があるではないか。

今回のセミナーは、様々なコンサルタントの方に集まってもらって、税理士側がプレゼンテーションする、という形で行われることになった。

 

つづく