反応は思わぬ形で返ってくる―社長の「情報発信」は、インプット、アウトプット、インプットと還流する―Ⅲ
アウトプットに対する反応は、必ずしも「感想」とか「返信」とか「順位」とかいった直接的なものだけではありません。
もっと、思わぬ形で返ってくることがあるのです。
例えば、知人である社長に、
「セミナーを企画しているんですが、どうも集まりが悪くて・・・」
といった相談をするとします。
そうすると、その社長が私の考えに賛同してくれそうな人に声をかけてくれます。
また、それだけでなく、コラムやラジオなどの視聴者、読者、知り合いといった人々が集客に協力してくれます。
これは普段、私の考え方や方向性についてよく理解をしてくれているからにほかなりません。
セミナーを開催するというその時だけ募集したとしても、おそらくこうはいかないでしょう。
これなどは「情報発信」に対して「反応」が、とてもありがたい形で返ってきた良い事例と言えるのではないでしょうか。
自身に対する支持者の数は、どれだけこちらの考え方や方向性を理解している人がいるのか、という人数に比例します。
もちろん「理解はしているが、支持はしない。」という人もいるので、理解者がすべて支持者というわけにはいきません。
しかし、もともと「知らない」という人はカウントすらできませんので、「情報発信」即ちアウトプットによって知らしめておく、というのは理にかなっているのです。
そして、その支持者の中から、こちらのアクションに対して反応を示す人が出てきます。
こういった一連の流れを作ることが、経営者の「情報発信」に課せられた役割といえるのかも知れません。
つづく