全盛を誇った「冠婚葬祭」と「接待供応」―賞味期限の短いノウハウがエラソーだった日々―Ⅱ

成功体験モデルとして「私たちはこれでうまくいったのだから・・・」とか「田舎ではこれだけは欠かしてはダメ・・・」といったフレーズで、まず言われたのが「冠婚葬祭」でした。

正確に言えば「冠婚葬祭」へのまめな参加、ということになります。

 

実際、15,6年くらい前までは、結婚式なども多く、それまで会ったこともない子弟の披露宴などによく呼ばれました。

近年では、結婚式は少子化の影響か、招待されることもめっきり少なくなってきました。

その代わり、高齢化が進んでいるためか「葬儀」への出席回数はかなり増えてきています。

 

「葬儀」へ出るか出ないかは、こちらの判断で決めることができますが、「結婚式」は事前に招待されるために、こちらの意思だけではままなりません。

近年では、結婚する当事者同士で式次第を決めることが多いらしく、昔のように大々的に行なうことは少ないようです。

 

そのほかにもちょっとしたお祝い事とか「なんで俺が呼ばれるんだろう?!」と、頭をひねるくらい遠い関係でも呼ばれたりしたものです。

逆もまたあるようで、そういった祝い事に呼ばれなかったら呼ばれなかったで「なんで俺にも声をかけてくれなかったんだ?」と、咎める人がいたりして、「田舎の付き合いというのは随分めんどくさいもんだな・・」と思ったものでした。

 

成功体験モデルをさらに挙げれば「接待供応」というものが入ってきます。

「冠婚葬祭」と同じく、付き合いを大事にしなくっちゃあ・・という文化の延長です。

 

まあこれは田舎とか都会とかに関係なく、日本固有のビジネス文化の一つなのかも知れません。

これに代表されるのは昼間のゴルフと夜の飲み会ということになります。

 

ただしこれは日本のビジネス文化シーンからはかなり廃れしまったのではないでしょうか。

今どきこんなやり方を営業のメインに据えていたら、国際的な競争にはとても勝てないでしょう。

 

田舎においても同様で、こんなやり方が本業の業績を左右するようでは、事業の行く末は覚束ないと言わざるを得ません。

それでも「接待供応」は、効き目のある成功モデルとして一世を風靡したのです。

 

 

 

つづく