自分の専門性を客観的かつ俯瞰的な視点で観る―自分を追い込むことで見えてくるもの―Ⅱ
さて、人は社会人であれば誰でも、仕事を通じて自分の専門性を顧客に伝えます。
普段それを真摯にきちんと行なっていれば、別に文句を言われることもありません。
専門性を伝えたいのであれば、普段の仕事で充分、という意見があることも承知しています。
確かにそれが本筋であり、わざわざ自分の専門性を「情報発信」という別の形で伝える必要性などない、と言えるのかも知れません。
にもかかわらず、「情報発信」を通じて専門性を伝えることに意味があるのは何故でしょうか。
あえてこんな別ルートを私がお勧めするのにはどんな意味があるのでしょうか・・・
もちろん、そこに大きな意味があると考えるから私はあえてお勧めしているのです。
その意味というのは、自分の専門性に対して、客観的かつ俯瞰的な視点を与えることになるからです。
人は仕事を通じて自らの専門性を顧客に提供するとき、どっぷりとその中につかり、自分を客観的に見ることはあまりしません。
またその最中はそうあるべきで、そんな風に集中していなければ、いい仕事も提供できないでしょう。
しかし、現代社会において仕事における専門部分の進化は、様々な業種において日進月歩であることも事実です。
その進化した専門性に対する「見直し」は、どっぷりとはまっている仕事の現場にいる時よりも、少し総体的、俯瞰的に見ることのできる「別の場」の方が適切なのです。
その「別の場」というのを、「情報発信」の場に置き換えてみればどうでしょうか、とご提案しているのです。
こう考えていくと、我々が何をすべきかがわかってきます。
つづく