同業者の誰もやっていない・・―社長がやらないで誰がやる『差別化』への一番の近道「情報発信」― Ⅰ
先日、ある経営者とお話していたときのことです。
その社長は、「情報発信」の重要性は理解しているものの、実際の行動は、私から見ればまだまだ手をこまねいているようでした。
HP(ホームページ)の作成も早くからお勧めしていたにもかかわらず、相変わらず、タウンページ紹介業者の作ったお仕着せのものに乗っかっている程度だったのです。
これでは全く不十分だ、と感じていた私は、この日改めて社長と話に来たのでした。
「見た目」が非常に重要なこの会社の商材は、SNSなどによる「情報発信」が極めて効果的である、と私も社長も以前から思っていたのです。
「何故、(情報発信を)ガンガン行動に移さないのですか?」
と尋ねる私に対して
「やろうと思って、途中までやりかけるのですが、そんなこと同業者の誰もやっていないので、こんなことやっていていいのか?と、つい不安に思ってしまって・・・」
・・・私は絶句します。が、気を取り直して言いました。
私 :「誰もやっていないからやるんじゃないですか。みんながやっているのと同じことをやっても意味がないでしょう?」
社長:「はあ・・それでいいのでしょうか。」
私 :「いいも何も・・・だって、他の経営者はやっていないのでしょう?」
社長:「はい。やっている人はいません。」
私: 「だったら、どんどん「情報発信」やるだけで商売の『差別化』になるじゃないですか。」
社長:「え、そうですか?それだけで『差別化』になりますか?そんなもんですか?」
つづく