ちょっと腰が引けている日本のビジネスシーン―社長は1歩下がってなんかいないで前のめりに進む時代― Ⅱ

攻めに徹したビジネスシーンをあれこれと見せてくれるアメリカ映画。

 

その映画の話に戻りますと、彼らには「アメリカンドリームを叶えられる世界」といったビジネス環境があります。

このために、あまりあれこれ迷わずにチャンスに賭けることができるのではないでしょうか。

 

その点日本では「出る杭は打たれる」とか「長幼の序(年少者は年長者を敬うというあり方)」と言った考え方があるために、

「初めからあまり露骨に目立つ売り込みとかできないよなあ。」

と、ちょっと腰が引けているようにも見えます。

まだ、アメリカ映画のようにガンガン行けないのが、日本のビジネスシーンなのかも知れません。

 

しかしながら、現代はなによりもスピード感が大切とされる時代になってきています。

確かに日本はまだ「アメリカンドリーム」的なものに賭けられるようなビジネス環境にはないのかも知れませんが、事業にもスピード感そのものは求められています。

 

また、更に映画を見ていますと、彼らはマスメディアを利用した広告宣伝にも積極的です。

テレビに出られるチャンスなどは逃さずに捕まえて、なんとか自分のビジネスを売り込もうとします。

そういったパブリシティー広告的なものには、常に前のめりに前のめりにチャンスを捕まえようとするのです。

 

また、お金のかかる一般的な広告宣伝についても、初めからビジネス上の枠組みに組み入れて考えています。

これは、小さい頃から教育現場でそのような訓練が成されているからにほかなりません。

 

この点などは、日本人はかなりマインドもノウハウも弱いのではないかと思われます。

特に地方の中小企業の場合、広告宣伝そのもののノウハウがあまり蓄積されていませんので、新商品や新規ビジネスといっても、どう売り込んでいいものか迷うケースが多いのではないでしょうか。

 

 

つづく