何故「補助金」が皆さん好きなのか?―社長に不可欠な重要テーマ・・情報処理の判断基準―Ⅰ
私は税理士として、税務や会計の専門性をお客さんに提供する仕事を行なっています。
主に地方の中小企業が私のクライアントさんなのですが、このお客さんたちと長年お付き合いしていて気がついたことがあります。
それは皆さん結構「補助金」という奴が好きなんだなあ・・ということです。
もちろん仕事柄そういう情報はいち早く入ってくることが多いので、こちらから情報提供する機会も多いのですが、お客さんの方からお問い合わせが来ることもあります。
「市役所に勤めている同級生からこれこれこんな補助金があるって聞いたんだけど、うちも申請できますかね?」
といったお問い合わせです。
お会いしてよく聞いてみると、中には使えるものもありますが、社長の本業とは大して関係のないものも少なくありません。
そのことをお伝えしても、ときどき
「なんとかして(この補助金を)もらえないものか。」
と食い下がってくる方もいらっしゃいます。
「別に社長の事業とは関係ないんだから、そんなものにこだわっても仕方ないじゃないか。」
と、こちらは考えても、件(くだん)の社長は
「もらわないと損をするから、なんとかしたい。」
とおっしゃるのです。
別に損はしないと思うのですが、なかなか引き下がりません。
とにかくこちらとしては、お客さんの本業とかけ離れたようなものは、その(補助金の)取得をお手伝いすること自体丁重にお断りしています。
それにしても、何故こんなに「補助金」が皆さんお好きなのでしょう?
つづく