今も当時と周りの状況はあまり変わっていない―「トライアル&エラーの勧め」再び―Ⅵ
「PDCA」について
「俺はなんだかしっくりとは馴染めなかったなあ・・・」
と考えていたら、昔セミナーの講師を引受けた際に使ったレジュメのことを思い出しました。
そのとき私はもろに「PDCA」に対してではありませんが、それに近い考え方に対して次のようなレジュメを作っていたのです。
レジュメの一部です。
― マーケティングビジネスの幾つかのキーワード
・トライ&エラー
かつては、計画→実行→反省(過去にウェイト、動きが遅い)
現在では、仮説→試行→検証(未来にウェイト、動きが早い)
・マーケット:商圏(マーケットエリア)は地元だけなのか再検討
キーワード・・・広域商圏(車社会)インターネット(情報発信)
・ターゲット:誰に売るのか?をもう一度再点検(敵は相当手強い)
キーワード・・・女子供 ―
久しぶりに私はこれを見て驚きました。
もう20年近く昔に書いたレジュメにもかかわらず、現在の主張とほぼ同様のことが書かれていたからです。
このレジュメは、何かお手本のようなものがあって作成したものではありません。
「トライ&エラー」にしても「インターネットを介した情報発信」にしても、当時から自分で考えてレジュメの構成材料にしていたのです。
これは当時から、私の考えていることが進んでいた、というよりも、今も当時と周りの状況があまり変わっていない、と解釈すべきでしょう。
これは今回参照しているこの記事の筆者が主張するように憂慮すべき事態なのかも知れません。
つづく