20年前の業界の現状は?―税理士としての私のスタンス― Ⅰ
今日はこれから極めて重要なことを書こうと思います。
それは、税理士として私がどういうスタンスにいるか、ということと、何を提供しようと考えているのかということです。
この内容の捉え方によっては、例えば何かのきっかけで私のことを知って、私の事務所に顧問を頼もうかと思っていた人も、
「なんか思っていたのと違う。」
と、それを取りやめるかも知れませんし、
「考えていた通りだ。いやそれ以上だ。やっぱり是非頼もう。」
となるかも知れません。
そういう意味では少しリスキーな内容になるのかも知れませんが、ここをハッキリさせておかないと、これからの私の事務所運営も、本当の意味で理解していただけないのかも、と思い、あえて書いてみることにしました。
20年ちょっと前、東京の仕事(マーケティング関連)を引き払って鹿児島に帰ろうと思っていた私は、すでに資格は取っていたものの、税理士事務所の実務からしばらく離れていました。
そこで、東京で税理士を開業していた弟のところへ業界の現状など近年の動きについて聞きに行ったのです。
そうすると、当然といえば当然の話ですが、すでにコンピュータが実務に導入されており、私が勤めていた10年くらい前よりは随分効率化されていました。
ノートパソコンの画面に映る会計ソフトからはじき出されたデータを見て、
「ふーん、こんなに便利になったんだ。」
と思ったのを覚えています。
なんといっても、最初に
「まず、算盤(そろばん)を覚えろ!」
と言われた時代に会計事務所に就職した経験を持つ私です。
その現状には、
「あの頃よりはだいぶ進歩したな。」
との感想を持ちました。
とはいえ、そのとき友人と設立したマーケティングリサーチ会社で、マッキントッシュのコンピュータ(当時は極めて高価)を駆使して、野村総研、三菱総研などのシンクタンクとも取引経験を持っていた私としては、ものすごく驚くほどのものではありませんでした。
つづく