時代に合った経営を行なっていくという決意―時代が変わったことに気がつこうよ―Ⅴ(おしまい)

⑤の、向こうがこっちに合わせればいい、というマインドに近いものでは

⑥の、自治体や政治に何とかして欲しい、というものがあります。

とにかくこっちで何かしらの工夫や努力をするつもりはないし、何をしていいかもわからないので、他者(この場合や政治や行政)に何とかして欲しい。

といったマインドです。

 

ただ、⑥の行政頼みということであれば、それはそれでやれる打ち手は様々考えられます。

例えばカード決済に関するハウツーのセミナーなどを行なって、店側の苦手意識を払拭し参入のハードルを低くするとか、商工会などで手続きの代行を行なうとか、方法はいろいろと考えられるはずです。

 

行政にできることは、インフラ整備といったハード面だけではありません。

外国人客を迎える時の応対の仕方であるとか基本的なマナーといった、ソフト面での支援も今後継続的に行なっていく必要があるのではないでしょうか。

 

とにかく、店側の意識を変えて、現代的な商システムへ向かう重い腰を上げさせなければなにも始まりません。

大切なのは自らが時代に合った経営を行なっていくという決意なのです。

 

さらに心配なのは、こういった問題を放置しておくと、

「鹿児島は行っても買い物ひとつできない不便な都市で、サービス精神も著しく遅れている。」

といったレッテルを貼られかねないということです。

 

そうなれば、せっかくインバウンドへの突破口を開いたにもかかわらず、リピーターが取れずに元の木阿弥、といった最悪のケースにもなりかねません。

そうならないためにも「時代が変わったことに気がつこうよ。」と意識して、もう一回「おもてなし」の精神に仕切り直して取り組んでみませんか。

 

 

おしまい