その存在感はかつてに比べて小さなものに―昔とは変化してきた経営者が注力すべきポイント―Ⅱ
日本では、かつてこういった団体の持つ役割は、それなりに大きかったのだろう、と思います。
会員同士の情報交換などはもちろんのこと、その崇高な目的を共有することで、経営者としてよりレベルの高いステージを目指すモチベーションにもなったのでしょう。
また、実務的なところではビジネス上の新規取引先の開拓であったり、新しい技術の知識や投資についての情報などがやり取りされたとも考えられます。
更に、共同でイベントを行なうことなど1社ではできないことを実施したりと、そのメリットは様々だったのではないでしょうか。
ところで、上記のように「・・・だった・・」と、過去形で書かかれることに違和感を覚える人も多いと思います。
「自分にとっては、○○会に貢献することは、現在進行形だぞ!」
と。
もちろん、こういった団体の役割が終わった訳でも必要性がなくなった訳でもありません。
しかしながら、その存在感はかつてに比べてかなり小さなものになってきているのではないかと思うのです。
前述のように、入会すること自体が地元におけるステータスで、入るためには既存会員の推薦など、厳しいルールが決められていた「会」もあったと聞きます。
そんな「会」でもおそらく今では、新しい会員を勧誘すること自体難しくなっているのではないでしょうか。
つづく