「仕事と趣味」その境目は?この人たちのもあるのか?―「ゲーテ」創刊12周年記念イベントに出席して・・―Ⅶ
思わず「はいっ!」と手をあげた私に、司会者の女性がマイクを振ってくれました。
私は比較的前の列(前から3番目)にいたので、後ろに手をあげた人がいたのか、いなかったのかわかりませんでした。
しかしとにかく、200人を超える聴衆の前で私にこのビッグ4に質問する機会が巡ってきたのです。
もともと聞いてみたいことだったので、言葉を選びながらできるだけ簡潔にと配慮しながら次のような質問をしたのです。
「鹿児島らきました海江田と申します。会計事務所を経営しております。
実は私は見城さんの2つ年下、65歳になります。
わたしの年になりますと、同級生などはほぼ現役を退く時期を迎えております。
そうすると、
『これからの人生、何か趣味を持っていないとまずいぞ。趣味が無いと寂しい老後になりかねない。何か趣味を持たなくては・・・』
と、口をそろえて言っています。
私自身は定年といったことがない立場ですので、趣味などなくてもずっと仕事をしていればそれで面白いんだけど・・と思っております。
皆さんにとって「仕事と趣味」或いは「趣味と仕事」というのはどんな風な位置付けであり、どんな風にお考えになりますか?
差し支えなければお聞かせください。」
といった内容のことを聞いてみました。
これに対して、4人とも割と丁寧に答えてくれたと思います。見城氏は
「俺も仕事と趣味って、特に分けていないなあ・・・仕事が面白いからなあ。ずっと仕事やれていればいいと思ってる・・・」
といった意味のことを言われたと思います。
特に福山氏には丁寧に答えていただきました。
アンティーク或いは限定生産のギターを収集している氏は、それが奏でる独自の音を演奏や曲作り、アルバムなどに落とすのが楽しくてしょうがないようで、こうなると、趣味なのか本業なのか境目が無いようにも思えました。
まあ、当たり前かもしれませんが、いずれの方たちも、引退して静かな老後、といった発想は全くないように感じました。
しかし、ここまででこの豪華なトークセッションは時間切れ。
休憩時間へと入ったのです。
さて、この日の最大の山場は過ぎたとはいえ、更に私にとって面白い出来事が待っていたのです。
つづく