プアな情報発信、シビアなマーケットの評価―業界の人事から情報発信について考える―Ⅳ(おしまい)
私が見るところ、外側(顧客やマーケット)に向けた情報発信の努力が足りないのではないか、と思う業界団体トップの面々。
こういった業界団体や組織の執行部は、その内部をまとめる役目と同時に、個々の会員レベルではできない広く社会に対してメッセージを発信していく、という役割があると思います。
そういう意味では、各団体が運営するHP(ホームページ)には専任の担当者がいて、内容もそれなりに充実しているようです。
にもかかわらず、個々の役員さんのHP開設或いは運営状況はあまりもプアなのです。
いったい、どうしてなのでしょうか?
団体執行部を構成するトップ役員の方々も、日々の業務において、直接お相手されるのは自らの顧客であるはずです。
その顧客に対する情報発信がきちんと成されていないままに「会務」が先行していても意味がないのでは・・・というのが私の意見なのです。
ただここまで。こういった姿勢が気になるのは、私なりに理由があってのことなのです。
それは、「外」に向かった情報発信がプアであれば、やがて世間から足元を見られると思うからなのです。
そのことは、ご自分が経営されている会社だけでなく、所属する業界に対してもシビアな評価として跳ね返ってくる可能性があります。
というのは、HPは現代において情報伝達のベースであり、これが存在しないことには何も始まらない、と言っても過言ではないからです。
まあ余計なお世話かも知れませんが、役職を引き受けられる方は、業界の「顔」という役目を担っている訳ですから、ご自分の会社なり組織の情報発信も怠りなく手配されることをお勧めします。
おしまい