「独自性」と「汎用性」を考える―AIに対抗できるのは独自性と創造性― Ⅱ
ますます技術革新がその速度を増し、AIが人間を凌駕する領域は、かなりのスピードで増えていく・・・
そう考えたときに我々人間は何をやればいいのだろう、というところに思いが至ります。
特に経営者は、AIといった先端の情報や技術をビジネスに取り入れながら、一方で生身の人間である社員も活かしていかなければなりません。彼らの新しい役割も考えていかなければならないのです。
私は、このコンピュータにできない領域で、経営者に最もその力量を発揮してもらいたいのは、自らの事業において「独自性」を追求することだと思っています。
いかに能力の高いコンピュータといえども「独自性を創り出せ。」と命令を与えたところでできるはずもないからです。
「独自性」を整備し一定の形にまで仕上げた後は、コンピュータの出番もあるでしょう。
しかし、「独自性」そのものをコンピュータに考えさせ、創造させることはできないのです。
ところで、「独自性」の反対は「汎用性」と言われます。
だとすれば、この「汎用性」を有用な形にまとめ上げることを最も得意とするのがコンピュータといえるでしょう。
同じことを繰り返す作業的な仕事や処理業務などは、効率を上げるために「標準化」が必要です。
そういった仕事を「標準化」していくことが、コンピュータの大きな役割の一つなのです。
つづく