従業員が働きやすい仕組みを作る―仕事の生産性とリスクについて考える―
Ⅳ(おしまい)

これからの望ましい現代的な企業経営について、森永氏は最後に次のように結んでおられます。

 

―私もいろんな企業を見てきましたが、本当にうまくいっている会社では、経営者は従業員が働きやすい仕組みを作ますが、「これをやれ」などとは絶対言わない

偉大な経営者が引っ張る会社では、下は上ばかりを見るようになって次が育たず、時代の変化で経営者がつまずくと一気に崩れていってしまうんです。

会社に行ったとき、従業員が大きな声で平気で経営陣の悪口を言っている会社なんかはけっこういいんですよ。

社員全員が経営意識を持ち、現場ではそれぞれが責任を持って自由に仕事をするという形が、これからの働き方になっていくんじゃないでしょうか。―

 

本当に偉大な経営者であれば、下が育たないということはないと思いますが、やり手のワンマン経営者の場合、森永氏の言われるようなことはしばしば起こるようです。

とはいえ、「社員全員が経営意識を持ち、現場ではそれぞれが責任を持って自由に仕事をする・・」というのはかなり現代的な企業の形態ではないでしょうか。

 

私の場合もどちらかといえば、森永氏の言っておられるような感じで事務所を運営しています。

大声で平気で悪口を言う社員はさすがにいないと思いますが、割といろんなことを下から言ってきます。

 

まあ「みんなが働きやすいように・・」というのは、基本そう思っていますので、森永氏の言っておられるような形になっているのでないでしょうか。

そうはいっても、今後事務所が発展するか否かはまだまだ紆余曲折あるとは思いますが・・・・

 

おしまい