町内唯一の生き残りとして思うこと
―町の変遷と私が取り組んできたこと―Ⅶ
さて、コンピュータの導入というのは、早い遅いの違いはあれ、同業者にしても他の業界にしても次第に普及して行きました。
これはいわば世の必然というところでしたので別に不思議なことではありません。
それよりも、世の中の、特に地方の中小業者に欠けていた、もっと大切な取り組みがありました。
それは、私がこれまで何回となくこのブログでも書いてきた「販売促進」です。
この点に関する意識や知識、取り組みといった一連の「前向きの姿勢」というものが全く欠けていました。
それは、私の所属する業界(税理士の世界)においても地域においても同様でした。
この「販売促進」に対する意識の欠落というのは、東京でマーケティングビジネスを営んできた私の目には驚くべきものだったのです。
とはいえ、他がやっていないからと言って、手をこまねいている訳にはいきません。
私は「販売促進」に関して、私の事務所でもできることから手をつけて行きました。
そこでまず行なったのが、事務所主催の「セミナー」です。
それまで、父の事務所では個別に顧客に対して様々なサービスを提供してはいましたが、顧客を一堂に集めて情報を提供するというスタイルはとっていなかったのです。
今でもセミナーなど開催していない会計事務所も多いので、これは別に不思議なことではありませんが・・・
つづく