自らの企業資産をどのような手段でアピールするか―表現方法には「静」と「動」がある―
Ⅱ
企業の販売促進戦略を考えるとき、こういった昔からあるツールに関しても「質」を問われる時代になってきました。
「とりあえずあればいいだろう。」の世界では通用しなくなりつつあります。
逆にこれらの質が悪ければ・・・例えばデザインなどに気を配っていなかったら「うわっ、パッケージがダサい!」と、中身を確かめる前に商品へのアプローチを遮断されてしまう可能性も出てきます。
特に、今の若い世代や女性に関してはそういった傾向が強いのです。
デジタル媒体のホーム基地ともいえるHP(ホームページ)にしても同様です。
そもそものデザインが悪ければ、一発で「ダサい会社」との判定を下されかねません。
もちろんHPの機能はそれだけではなく、アクティブに動かしているかどうか、といった条件も要求される訳ですが、とにもかくにも初めから見た目いい印象のものが設置されていなくては話になりません。
つまり、SNSへの投稿やメディアへの出演といった活動が、「動」の販売促進戦略だとすれば、わかりやすくセンスいい会社案内や商品パンフレット、HPの最初に目に飛び込んでくるデザインなどは「静」の販売促進ツールとして重要な役割を果たすのです。
特に「動」の販売促進戦略としてのメディア活用は、瞬間的なインパクトは強いものの、その時々の一過性のものであり、それを見たり聞いたりした人の頭の中にそれほど長く残るものではありません。
その点、紙ものやHPは、それぞれの手元で見たい時にじっくりと見てもらうことができます。
したがって、これらに込められる情報発信の内容とその品質が、極めて重要なものであることは間違いありません。
デザインやコピーライトひとつ疎かにできない理由がここにあります。
つづく