口述筆記に似ている我々の経営計画策定サポートⅠ

頭の中で考えていることを文章化するのに「口述筆記」という手法があります。

自分の考えていることを口に出してしゃべり、それを誰かに速記で書きとってもらう、というものです。

 

家内の友人に女性の作家がいますが、その方がこの手法でご自分の作品をまとめあげていると聞きました。

言うまでもなく「口述筆記」は発された「言葉」をそのまま書きとっていくというやり方です。

 

普通、作家は自分の頭の中にある発想や作品のアイディア、粗筋、或いは作品そのものを自分で原稿用紙に書いたり、ワープロで打ったりするものですが、彼女のように次々と浮かんでくる言葉を第3者に書きとってもらうという手法もあるのです。

たぶん、それを後で丁寧にリライトして一つの作品に仕上げていくのではないでしょうか。

 

さてここで、話は突然変わりますが、私たち会計人が、経営者の考えていることを「経営計画」にまとめ上げていくプロセスもこれによく似ているな、と思いました。

 

「口述筆記」の場合、その主体はしゃべり手である作家だったり手紙や親書の送り手だったりということになります。

これに対して「経営計画」ではその主体はあくまでも経営者です。

 

「口述筆記」にしても「経営計画」策定にしても、速記者や会計人は黒子であることに違いはありません。

表にしゃしゃり出て自分がリード役になってはいけないのです。

 

つづく