財務諸表に表せない「隠れた企業資産」について考える―「損益計算書」と「貸借対照表」について―Ⅰ
我々は企業の業績についてしばしば「決算書」で判断します。
「決算書」はいわばその企業の成績表であり、業績の良し悪しを如実に表しているのです。
「決算書」は、基本的に「貸借対照表」と「損益計算書」から構成されています。
この二つを見ることで、その企業の業績や財務状態について様々な事実を把握することができます。
このうち「損益計算書」は、その企業の1年間の業績について現したものであり、いわゆる赤字か黒字か、そしてそれは金額的にいくらだったのかの最終結果はこれによって明らかにされます。
経営者がその年の業績について把握するとき、ほとんどの場合この「損益計算書」をその判断の指標にします。
一方、「貸借対照表」は、企業がそれまで長年積み重ねてきたプラスマイナスの資産を表現しており、1年間の結果だけを表すものではありません。
企業が積み重ねてきたプラス面もマイナス面もすべてそこに表現されているために、現在の企業の財務状況が一目でわかるようになっています。
と、ここまでは、普通に企業会計について勉強してきた経営者であれば常識的な話です。
このブログを読まれる皆さんであれば、わざわざ説明する必要もなかったかも知れません。
さて、ここからは少し変わった経営アドバイス、コンサルティングのお話になります。
つづく