経営者が伝えなければ伝わらないこちらの世界―なかなか通じないこちらの世界―Ⅱ

今まで何人もの女性パーソナリティーと、こうやって仕事上の接点を持ちました。

彼女たちは、いずれも非常に頭の回転の速い方たちです。

 

ま、ラジオのパーソナリティーを担当するくらいですから、当たり前といえば当たり前なのですが。

ところが、その賢いはずの彼女たちが、意外にこちらの世界のことを知りませんでした。

 

私は、中小企業の経営支援ということを、普段の生業(なりわい)としている関係で、どうしてもそういった話題が多くなります。

事業に対するコンサルティングについて、その専門性をあまり深く掘り下げた話をしますと、素人には分かりにくい世界になってしまいます。

 

経営者だけでなく、一般の人たちが大勢聞いているラジオで、あまり難しい話をしても仕方がありません。

ということもあって、こちらの専門性について、その入口の辺りをできるだけ分かり易くお話するように心掛けているのです。

 

ただ、この分かり易さのハードルをかなり下げたと思っていても、ときどき話の内容がパーソナリティーの彼女たちに通じないことがあります。

私の中では、これは業界内の人たちだけにしか分からない専門性の高いレベル、これは一般的にもある程度知られている普通のレベル、と分けて、比較的丁寧にお話しているつもりです。

 

ところが、そんな風にかなり注意してお話していても、「へー、そうなんですか!?」と、初めて聞くような顔をされることが多いのです。

賢いはずの彼女たちにも何故なかなか通じないのでしょうか。

 

つづく