天使か悪魔か・・AI(人工知能)について考える―我々は仕事において何をなすべきか―Ⅰ
先日のNHKスペシャルでAI(人工知能)について取り上げていた。
切り口としては「将棋」や「自動運転」などを主なテーマに、AIの解明に迫っていくかなり重たい内容の番組であった。
私は将棋については門外漢だが、人間とAI(人工知能)との攻防『電脳戦』は見応えがあった。
先日もこの『電脳戦』については、別の番組で取り上げていたことを思い出した。
そのときは、人間側は有段者ではあるが、最高位のプロ棋士ではなかった。
今回、AIと対局するのはタイトルの中でも最高位の「名人」である。
私は、このクラスはまだ人間の方が勝つのだろう、と思っていた。
ところが、満を持して臨んだ最終戦に人間が敗れたのである。
投了の一手を指す前、佐藤名人は納得がいかないのか、立ったり座ったり、棋譜を見返したりと随分時間がかかったが、最後「負けました・・・」とガックリうなだれた。
ナレーションは「これで将棋においては、人間はAIに勝てないことが確定した。」的なことを言っている。
何年か前のことであるが、
「チェスでは人間がコンピュータに勝てないことは確定した。
しかし、将棋はチェスに比べて指し手がはるかに多いのでコンピュータが追い付くには、まだ数十年かかるだろう。」
と言われていたことを思い出す。
そのときは、そうあって(人間がまだ勝って)欲しいと思いながらも、コンピュータの発達がすさまじいスピードなので(追いつくのは)意外に早まるかもな、とも感じていた。
つづく