税理士事務所の規模と目指す方向性:「管理」と「経営」その違いについて考えるⅡ

ところが税理士として仕事を始めてみると、意外にも上記のように職人的に仕事をしたいと思っている人の方が多いことに気が付きました。

自分でほとんどの処理作業や業務のチェックに関わりたい、それをこなしたい、という考えの人が多かったのです。

 

「意外にも・・」と書きましたが、よく考えてみれば、そっち方が普通だったのかな、と今になってみれば思います。

そもそも、税理士という資格で食っていくことを目指す人に、そっちのタイプの人の方が多いのは、ちょっと考えてみれば納得のいくところでもあります。

 

そういう考えの人にしろ、私のような発想の人間にしろ、いずれにしても、初めから大規模に、という訳にはいきません。

多くの場合、最初はすべて自分でこなすことももちろん必要です。

 

ただ、そうなると事務所の規模はどうしても小さなものになります。

税理士一人と奥さん、あと職員が一人いるかいないか、パートを入れて総勢3人か4人・・・これくらいの人員構成になり、実際その規模の事務所が多いことも事実です。

問題はずっとそのままで行くのか、ということです。

 

私はこの規模で事務所運営を行なう気は全くなかったのですが、幸いにも父の事務所に入ったときには既に8~9人の体制になっていたので、業態の規模としてはすんなりと受け入れることができました。

 

つづく