消えた旗艦店:店舗が消える日?―「商売」のモデルが大きく変わる時代―Ⅰ
先日の読売新聞に気になる特集記事が組まれていました。
「NY5番街 消えた旗艦店」のタイトルで
―米国の小売業界で、過去に例のない規模の閉店ラッシュが起きている。インターネット通信販売に押されているためだ。日本にとっても人ごとではない。―
といった見出しがついています。
ネット通販の急拡大で閉店ドミノが起きているというのです。
「ポロ」ブランドで有名なラルフローレンは、2014年世界の高級ブランドが軒を連ねるニューヨークの5番街に旗艦店を開きました。
ところが開店から3年足らずの今年4月この店を閉店したのです。
その背景にはインターネット販売の普及があるといいます。
当のラルフローレン自身が
「会社の持続性と収益改善、ブランド発展のため、価格競争力が高く柔軟性もあるインターネット販売を強化する」
と発表したのです。
今やネット通販は、米国の小売り販売額の約1割を占めるまでに成長したといいます。
米国の小売企業が今年閉鎖する店舗数は、8600を超えるとの予測もあるようです。
これは世界の流通業が経験したことのない構造変化です。
ネット通販の主役は言うまでもなくアマゾン・ドット・コムです。
アマゾンは今年、米国の衣料品販売額でメイシーズを抜いて最大手になる見通しのようです。
本文とはあまり関係ありませんが、ラルフローレンのサマージャケットを羽織った著者です。(すみませんm(__)m)
つづく