変わることが当たり前の時代の経営を考える―目の前に突きつけられているテーマに経営者はどう向き合うべきなのか―Ⅰ
地方において長年税理士という職業を続けてきていますので、これまで様々なタイプの経営者を見てきました。
顧客である社長さんたちはもちろんのこと、そのほかにも多くの会合や団体、グループなどとのお付き合いの中で沢山の出会いがあったのです。
それぞれ個性ある経営者の皆さんのことをずっと観察していて、いろいろな切り口で分析することができることを発見しました。
そんな中でも、皆さん事業経営者なので、その分析のテーマを「経営革新」という点に絞った場合、次のように分類されるのではないかと思っています。
この分類は、前提として
「これまでの経営手法を相当変えていかなければならない状況に置かれている」
ということがあります。
この状況に対して経営者が
1、変わらなければならないのだが、そのことにすら全く気が付いていない。
2、変わらなければならないことはわかっているのだが、どう変わっていいのかわからない。
3、変わらなければならないことはわかっているし、どう変わればいいかのアイディアもあるのだが、どう実行すればいいのかがわからない。
4、変わらなければならないことはわかっているし、どう変わればいいかのアイディアもあり、どう実行すればいいのかもなんとなくわかっているのだが実行に至っていない。
5、変わらなければならないことはわかっているし、どう変わればいいかのアイディアもあり、どう実行すればいいのかもわかっているので試行錯誤しながら実践中である。
6、変わらなければならないことはわかっているし、どう変わればいいかのアイディアもあり、どう実行すればいいのかもわかっているので、試行錯誤しながら実践したら改善点が見つかったので修正を加えながらさらに実践中である。
7、変わらなければならないことはわかっているし、どう変わればいいかのアイディアもあり、どう実行すればいいのかもわかっているので、試行錯誤しながら実践したら改善点が見つかったので、修正を加えながらさらに実践したところ、新たなビジネスチャンスを発見したのでニュービジネスにチャレンジ中である。
といったような段階に分かれるのではないかと思います。
つづく