ビジネス慣習、地域性との戦い ―「地縁血縁社会」をどう生きるか―Ⅴ(おしまい)

地域性ということを考えれば、ビジネスといえどもその地域の「タイプ」にある程度合わせていく必要はあると思います。

その地域の特性や慣習を全く無視してビジネスを展開していくことは難しいからです。

 

しかし、ビジネスの「レベル」については、常に自分が出来得る最高地点を目指すべきですし実行するべきです。

「タイプ」はある程度それぞれの地域に受け継がれて行くとしても、ビジネス全般の「レベル」は時代とともに明らかに進化していくからです。

 

私が実行しようとしたのは「東京主義」といった「タイプ」としての自己主張の強いものではなく、しいて言えば自分が学んできた「東京レベル」といったものだったのではないかと思うのです。

 

もっと言えば「東京レベル」でもなく、ビジネスをやっていれば当たり前の考え方や行動を、できるだけ一流企業と呼ばれているそれに近づけたい、と頑張っただけのことだったと思います。

 

ただそれだけのことで地方では際立って見えることもあるということなのです。

当初「あんたのやり方は東京主義だ。」と非難し揶揄していた人たちも、もうそんなことは言わなくなりました。

 

とはいえ、私のお勧めする様々な手法にはまだそれほど乗ってくる訳ではありません。

これからも私はいわゆる「東京レベル」というものをできるだけ顧客である経営者の皆さんに伝えていきたいと思っています。

 

おしまい