OA化について改めて考える―石器時代のビジネスモデル?―Ⅵ
この話を聞いた時に2つのことを考えた。
ひとつは、それで事務所の運営そのものがやっていけるのだろうか?ということである。
よその事務所のことなので、余計なお世話といえば余計なお世話なんだろうが、お客さんからいろいろ聞かれたらどうするんだろう?と思ったのである。
ほとんど何にも答えないのであろうか?
それで済むのか?
冒頭の若い職員は「そんなにいろいろ聞かれることはなかった。」と言っていた。
ということはつまり、「聞いてもしょうがない。」と思われていたのではないか。
だとすれば、それはそれで大きな問題である。
もう一つは、コンピュータを導入しないことについてお客さんは不安に思わないのだろうか、ということである。
周りのちょっとした企業がパソコン会計を導入していることくらい黙っていてもわかるだろう。
「今時、うちは手書きで済ませているけど、他所はパソコンでいろいろとやってるようだ。このままで大丈夫なんだろうか?」
くらい考えるのではないだろうか。
「コンピュータとかに強い事務所に移っちゃおうかな。」
とか思わないだろうか、と考えたのである。
そんなことを思ったので、他の人にも聞いてみた。
そうすると、そんなやり方で仕事を組み立てている事務所もまだまだ多いとのことであった。
私があまりお付き合いがないので知らなかっただけのことらしい。
つづく