経営と家事の共通項を考える―ついでに違いも考える―Ⅵ

まだほんの少しかじっただけではあるが、家事をやりながら発見したのは、ビジネスにおおむね入口出口があるように、家事にも入口出口があるということである。

家事やビジネスにおける入口と出口というのは、いったいどういったものであろうか。

 

ビジネスの場合、例えば商品を開発し、それを売り込んでいくのは言わば仕事の入口の部分に当たる。

購入を決定してもらって売り込み成功!ここで、ようやく真ん中に到達したことになる。

 

今度はそれに対して請求を起こし、決済(回収)までをしっかりとフィニッシュさせなければならない。

これが出口に当たる。

 

ここまでしっかりと終わらせてビジネスを完遂したことになる。

ここが甘いと売上は立っても資金繰りが苦しいことになる。

 

家事にも似たようなところがある。

例えば料理であるが、材料を買ってきて準備をし、調理に取り掛かるのはいわば仕事の入口である。

料理が完成し、食べる段階が真ん中と言っていいだろう。

 

食べた料理は、必ず後片付けが待っている。

食べ残しを始末し、洗い物をして、食器をしまわなくては終わったことにならない。

ここが出口部分と言えるのではないだろうか。

 

つづく