企業のメディア化について考えるⅢ

ところが、この疑問(視聴者という数には、分母の大きさで勝てないのではないか)に対しても次のような影響力について書かれている。

 

― その言葉によって影響を受けたユーザーの行動が瞬時に友達ネットワーク内を駆け巡り、気づくと多くの人たちの目に触れ、共有化されていくわけです。―

 

この「多くの人たち・・」というのが、どれくらいの大きさを指しているかわからないが、まず始まりが、個人の発信した情報だとすれば、昔では考えられないほどの人数に共有されることとなる。

 

なおかつ

― 自社が述べる評価よりも、実際にその価値を客観的に評価してもらえそうなユーザーによって褒められたほうが、ほかのユーザーにとっての重要な判断基準となってきます。―

 

これは数という量的な問題よりも、その「質」のことを指している。

つまり「友人」というフィルターを通して一度セレクトされた情報なので、より信頼度が高いという訳である。

 

今や、こういった一連の作業が瞬時に行なえるようになったのだ。

それが、いわゆるソーシャルネットワークを高度に活用したソーシャルメディアの時代という訳である。

 

 

つづく