地方における産業構造を根本から考え直してみるⅨ

こういった手順を踏むためには、何と言っても専門家のサポートが不可欠である。

流通、営業、販売といったジャンルに強い経験者、或いは専門家によるレクチャーは欠かせない。

 

これは、研修、セミナーという形でもいいが、実際に取引先を紹介してもらってビジネスを行なうというのが一番の学習になるだろう。

そのためにも、信頼のおける仲介者といった存在が不可欠となる。

 

地方の事情にも精通し、流通の仕組みなどにも詳しいといった人材はそう多くはないが、全く存在しないわけではない。

そういった人材の発掘と登用がポイントとなるだろう。

 

またその際には、自分たちをいかにアピールするかといった「販売促進」の手法についても学んでもらいたい。

広告宣伝活動を含めた様々な情報発信については、地方の事業者が最も苦手とする分野である。

 

元々営業行為が苦手だとすれば、せめて販売促進としての継続的な情報発信を欠かすことはできない。

ただ、地方においてはここに関する重要性もきちんと理解されているとはいいがたい。

 

今はHPなどでパーソナルな情報発信も可能な時代である。

SNSを含めたIT技術や情報に関するレクチャーや協力体制も必要不可欠であろう。

 

 

つづく