色合わせ―カラーコーディネート―Ⅶ
さて、小物の色合わせであるが、これはまず「靴とベルトの色を合わせる」ということである。
靴が茶のときはベルトも茶にする。
靴が黒のときはベルトも必ず黒である。
このカラーコーディネートを外すことはしない。
コーディネートというよりは、たった2つの組み合わせ、というシンプルな話なので、わざわざ言うほどのことでもないか、と思っていた。
ところが、以前若い税理士仲間の一人が
「靴とベルトの色は合わせるものなんだよ、と教えられて『なるほど、そうか!』と驚きました。」
と言っているのを聞いて
「あ、この程度のコーディネートといえどもそれほど一般的ではないんだな。」
と逆にこっちが驚いたことを覚えている。
そういえば、羽田空港の靴磨きの親父さんが「俺たちが磨く靴の9割は黒靴だよ。」と、言っていたのを思い出した。
つまり、ベルトは時々違う色のものをしても、靴は黒しか履かない、というのが一般的な男性の生態のかも知れない。
それから、コーディネートという訳ではないが、晴れの日と雨の日に履く靴は分けるようにしている。
革は雨に弱いので、雨の日は、靴底が革張りではなくて、ラバーソールのように濡れても大丈夫な素材のものにしているのだ。
つづく