どうなるんだろう?Ⅰ

 

この年(64歳)で同窓会に出ると結構複雑なものがある。

三々五々、ホテルなりに集まった我が同窓生は、夜、宴会場へと集合する。

 

で、毎回の儀式は、幹事のあいさつの後、乾杯の前に、この1年で亡くなった恩師や同級生に黙祷を捧げるのだ。

この数が年々増えていくような気がする。

 

以前、10年ごとに開催していた大型の同窓会(全国いや全世界から同級生が集まる。)を

「5年ごとにしようぜ。」

となったのは、

「10年だと、会えない奴がうんと増えそうだから。」

という理由によるものだった。

 

という訳で、前回40周年で集まった我が同窓生は、5年後の45周年に集合した。

お互い年はとったが、気持ちはあっという間に昔に戻る。

 

ただ、今年も参加してみて、私の心はなんだかざわざわと落ち着かなかった。

友人たちのほとんどは、それまで打ち込んできた本業から離れて次のステージへと移りつつある。

つまり、人生の後半へとまとめに入りつつあるのだ。

 

それに比べると、俺はいったい何をやっているんだろう?と、思わざるを得ない。

全くほとんどまとめに入れずにいる。

周回遅れのランナーのようである。

ただそのことで焦っているわけではないし、羨んだり妬んだりしているわけでもない。

 

つづく