何故やらない!?Ⅺ
さて、いろいろと書いてきたが、それをまとめてみたい。
ここまで、
「変わらなければならないことは分かっているが、何をしたらいいのかわからない。」
という2代目経営者が、最も取り組まなければならないのは「販売促進」である、と述べてきた。
それには、新しい商材や新しいサービスを考え、それを新しい切り口で提供していかなければならない、という前提があるからである、とも述べた。
何故ならば、新しいものは、まず知ってもらわなければ購入という具体的な行動につながるはずがないからである。
「知ってもらう」というのは企業活動でいえば、広く「販売促進」ということを指す。
それは広報活動であったり広告宣伝であったりと、販売に繋がるあらゆるマーケティング的活動を指すのでやり方はいろいろだ。
かつて、売り手市場で尚且つ地縁血縁を中心に販売が成立してきた地方の中小企業には、この「販売促進」という考え方が薄い。
「販売促進」には費用や手間をかけてわざわざ売り込まなければならない、という側面があるからだ。
特に年配の先代経営者には、この点が認識されていないので、後継者に対してもここに関するノウハウが継承されていない。
それどころか、後継者がこれを手掛けようとすると、強いアレルギー反応を示す先代もいるくらいである
つづく