何故やらない!?Ⅳ

そう言えば、私の父も自分がやって来たやり方を変えられるのは嫌そうだったなあ、と思いだす。

私がラッキーだったのは、父の場合、自分のやり方を強烈に押し付けてきた訳ではなかったことだ。

 

父は、自分のテリトリーさえあまり侵されなければ、私が何か新しいことを手掛けても、ほぼ黙認という態度であった。

普段それほど自分の考えを細かく押し付けてくる方ではなかった。

 

まあ日常がそれでも、細かい我慢は溜まりに溜まっていたようで、時折激しくぶつかることも何回かあった。

いずれにしても、考え方や手法の違いによる意識の乖離はだんだん進んでいくし、お互い気にもなる。

それで、ある時とうとう私が父の事務所を出て独立したのである。(その後また合併したが・・)

 

自分の考えややり方を、そのまま日常的に強要する先代経営者もまた多い中、普段、ガミガミ言わなかった私の父はむしろ少数派だろう。

どちらかといえばそっち(日常的にうるさく言う)の方が多数派かも知れない。

 

ただそんな父も、自分やりかたややって来たことを、いろいろと変えられることに関しては、明らかに不快だったことは間違いない。

もっとも私も、土足で踏みにじるようなそんな乱暴な変え方をしたつもりはなかったのだが。

 

つづく