何故やらない!?Ⅲ
もしこんな2代目経営者が目の前にいたら、張り倒したくなるのは私だけだろうか。
「馬鹿野郎!何をグズグズしてんだよ。
お前が考えていることをとっとと実行に移せよ!
そうやって、いつまでも手をこまねいているから業績が一向に上がらないんだろうが。
まだわかんないのかよ!」
と、叱咤したくなるのは私だけではないだろう。(言葉が乱暴でごめんなさい。あくまでもフィクションですから。)
昔に比べて商売の置かれている条件が悪くなったのは冒頭で書いた通りだ。
しかし、商売に限らず、人間はどんな状況にしろ、その置かれた条件の下で生きていくしかない。
商売を続けていく上での環境がすっかり変わったのであれば、それに合わせて生きていくしかないのだ。
ところが、その環境に適合させようとする経営者の何と少ないことか。
手をこまねいたままの経営者のあまりにも多いことには驚いてしまう。
親も、たまたま高度経済成長時代にうまくいった自分のビジネスモデルが、今の経営環境に合わないことくらいはとっくに気が付いていいはずなのに、昔やった通りを息子に伝えようとする。
うすうす気がついてはいるが、ほかに代替案もないのでそのまま教えているのであろうか。
つづく