仕事をベクトルで考えるⅤ(おしまい)

例えば、税理士の場合、税務会計という専門性を土台に、その枠をどう広げていけるかを考えなければならない。

いはどういう組み合わせが、現代ビジネス社会において有効かを判断しなければならない。

 

その具体的な事例として、経営計画立案(経営改善、経営革新などを含む)とかFP(ファイナンシャルプランニング)とか資産保全に特化するとか起業サポートとかいろいろな方向性が考えられるはずである。

 

そんな風に「専門領域」を起爆剤に、発想を新たにして「一般領域」に対して切り込んでいかなければ、「専門領域」としてのビジネスの維持も難しくなるだろうと思う。

「専門領域」の殻に閉じこもっていては、土台である「専門領域」すら守れなくなるのである。

 

これは税理士に限ったことではない。

他の「専門領域」を持つ職種の経営者たちも、自らの「専門領域」に何を付加したら「一般領域」からの評価を得られるのか、喜んで金を出してもらえるのか、を常に考えて行かなければならない。

 

「一般領域」から「専門領域」へと引き込んでいたベクトルを、「専門領域」から「一般領域」へ何かを付加したうえで発信していくというベクトルにチェンジすることが、現代ビジネス社会においては強く望まれているのである。

 

 

おしまい