競争はアプリからボットへⅢ(おしまい)

もう10年近く昔になるが、東京で開催された「ユビキタス社会の到来」というテーマの、大きなビジネスフェアに行ったことがある。

これからは、いつでもどこでも、手元にあるコンピュータの端末によっていろいろ便利なことが可能になる、といった内容だった。

 

今回目にした「ボット」の世界は、PC「端末」である必要さえない。

グーグルのピチャイCEOは「AIファーストの世界では、端末という概念がなくなる」と言っているらしい。

 

よくわからないが、例えば家庭の中では冷蔵庫や電子レンジが端末の代わりになるのだろうか?

「冷凍庫内はなにが残っている?」とか「肉じゃがの作り方はどうするんだったっけ?」とかキッチン内で機械に向かって話しかけると、それに冷蔵庫や電子レンジが返事をする?

 

アマゾンではマイク付きスピーカーで、これにかなり近い世界を現実のものとしているらしい。

彼らの持つ世界観はスケールが大きく戦略的である。

日本企業がこれに伍していけるだろうか?

 

日経ビジネスのコラムは次のように結んでいる。

― スマホだけでなく、スピーカーや自動車などあらゆるモノがIT端末となる日が近づいている。―

 

 

おしまい