マーケティングの基本を考えるⅠ
少し乱暴な言い方になるが、マーケティングというのは顧客のニーズを捉えること、と言い切ることができるだろう。
世の中に存在する様々なニーズを的確に捉えて、そこに向かって自らのビジネスを成り立たせるための分析を行ない戦略的に仕掛けていくことがマーケティングということになる。
したがって、世の中でそれほど需要の強くないものに関しては、特にマーケティングの介在する余地はない。
極めて少数の購入者しか想定できないものに関して販売促進策や広告宣伝を打つことは難しい。
つまり、マーケティングに手間や費用をかけるだけ無駄ということになる。
と、これまでは考えられてきた。
しかしながら、ネット媒体が極度に発達した現代においては
「ロングテール(販売数が極端に少ないものでも持続的に販売が可能な状況)」
という考え方も可能なので、極めてニーズの薄いものでもマーケティングが成り立たないわけではない。
また、全く逆のケースも考えられる。
例えば、もし
「ピカソの未発表の絵が新たに発見された。」
などという場合は、オークションにかけさえすれば、おそらく瞬時にさばけるだろうから、逆に需要が強すぎてこれまたマーケティングの入る余地がない、といえるだろう。
つづく