ソフトの対価、本当の意味 ― 税務、会計、マーケティングは私の専門分野 ―Ⅱ

しかしながら、現実はそうなっていない。

地方では、新しく有効なアイディアやノウハウに相応の対価を払わないものだから、旧態然とした体制や考え方からなかなか抜け切れないで、長い間低迷している。

 

地方の経営者は「ソフトに金を出すことで買える最大のメリットは何か?」ということを真剣に考えたことはあるだろうか。

普通「自分にはない専門性を教えてもらえる、知ることができるから」と考えるだろう。

 

もちろんそれが重要な要素であることに間違いはない。

自分の知らないことや苦手な部分を補ってくれるからそれに対して金を払うのである。

 

しかし、それ以上に重要なのは「時間が買える」ということなのだ。

つまり、自分でゼロから開発したり勉強したりすれば、莫大な時間やエネルギーを要する知識やノウハウを極めてショートカットで手に入れられる、ということが最大のメリットなのである。

 

経営者は、そのカットされた時間を自分の得意な分野や専門的な領域に存分に投入することができる。

つまり、ダブルで得をする話になるのである。

そのことの価値を考えれば、ソフトに投入する金など惜しくはないはずなのだ。

にもかかわらず、ソフトに対する支払いは極めて渋いのが現状である。

 

 

 

つづく