かつてはかなりの少数派、今は?―「会社案内」何をアピールするのか―前編

現在、事務所のパンフレットを作成中です。

今は税理士法人ですので、「会社案内」ということになります。

これまで、同業者とのお付き合いもいろいろありましたが、かつてはHP(ホームページ)や「会社案内」を持っている事務所はそう多くなかったような気がします。

 

さすがに現在では、以前に比べて税理士事務所でもHPを持っているのが当たり前の世界になってきました。

しかしながら、現在でもペーパーの「事務所案内」を持っている事務所はかなり少数派だと思います。

 

冊子になった「会社案内」というのは、中堅以上であれば、ほぼどの企業にもあるはずです。

しかし、税理士事務所というのは、一般の事業に比べて小規模のところが多かったせいか、ペーパーの会社案内(事務所案内)を作成している事務所はほとんどなかったのではないかと思います。

 

かつて、税理士事務所とは全く異なる業態で起業した経験のある私は、最初から「会社案内」がないというのはあり得ない、と思っていました。

ということで、父の事務所を継いだとき、すぐに作成にかかりました。

前後してHPも作ったのです。

 

つまり、自分が向き合っている事業の存在を外に向かってアピールするのに、何の手段もないということは考えられなかったからです。

とはいえ、最初に作成した頃はかなりの少数派でしたが。

 

知り合いのグラフィックデザイナーに依頼して作成した最初の「事務所案内」は、それなりに威力を発揮したと思います。

というのは、前述しましたように、そんな営業ツールを持っている事務所はほとんど存在しなかったので、営業に際してかなり活躍をしてくれました。

 

その後、税理士法人を設立して事務所名が変わってからも、以前の「事務所案内」を使用していたのですが、今回いよいよ新しい「会社案内」を作成することにしたのです。

前回「事務所案内」を作ったときは、そのほとんどを私とグラフィックデザイナーの二人で決めたのですが、今回は女性を交えた若いスタッフでチームを組み、一緒に取りかかることにしました。

 

というのは、今回は私だけの感覚ではなく、より若いジェネレーションの感性を取り入れたかったことと、デザインをネット上のサイトで広く募集することにしたからです。

ネットを駆使するのは私よりも、若いスタッフが得意としているところでもあります。

 

ネット上には多くのデザイナーが登録しているサイトがありますので、そこから我が社の「会社案内」を託すのに相応しい人を探しました。

何人かの候補が残った中から、「無難」というコンセプトをはずし、ちょっと大胆な提案をしてくれそうなグラフィックデザイナーに頼むことにしたのです。

 

これまでもそうだったのですが、「事務所案内」を頼むときも、いろいろなパンフレットやセミナー案内を発注するときも、デザインやレイアウトなどビジュアル面はお願いしても、コピーライトを依頼することはありませんでした。

会計事務所の特徴を伝えるコピーライトというのは意外に難しいようなのです。

 

というわけで、今回も中に入れるタイトルコピーやボディコピーは、ほぼすべてこちらから提供しました。

以前HPを作成した際に使ったコピーなどがありましたので、統一感を出すためにも一部転用しました。

 

さてこうやってどんな風に作りこんでいくか、といった形のようなものは決まったのですが、そこに命を吹き込むコンセプトのようなものをきちんと考えなければなりません。

型とコンセプトの統一感が取れることで、良質な「会社案内」が完成します。

 

これは昨年の社員旅行に際してスッタフが

チャッチャッと作ったパンフレット。

今では、こんな技が当たり前の世界?

でも、大したもんです。

つづく