ボスという立場でかろうじて・・―「暗黙知」と「形式知」について考える―Ⅱ
コンピュータやスマホへ理解度や操作の習熟度といった「形式知」への学習度合いによって、仕事の処理能力などに明らかな差が見られるようになったのが現代のビジネスシーン。
ここで思い出されるのは、それまでキャリアの長さ故、有利な立場を誇っていたおじさん軍団である。
どうも、彼らの立場は危うくなってきたようで・・・
以前、ビジネス系の雑誌の特集で「働かないおじさん」というテーマが以下のように取り上げられていた。
―近ごろ、新聞紙面や雑誌などでよく目にするようになったのが、「働かないおじさん」や「妖精さん」といった、40~50代のサラリーマンを揶揄する言葉だ。
みなさんの会社でも探せば見つかるのではないだろうか。
会社にはいるが、仕事をしているようには見えず、それでもそれなりの給料をもらっている存在が。―
といった記事を見かけたことがあり、このブログでも取り上げた。
記事の主旨としては、年功序列でそれなりのポジションについたものの、社内でやることがなく、上記のようにその存在を揶揄される人たちが結構な数出てきているということであった。
ちなみに私も、コンピュータの操作がそれほど得意な方ではない。
コンピュータの操作、というよりはIT技術、デジタル化された世界観といったものに対する感覚的な理解度がいまいちなのである。
下手すれば、上記の「働かないおじさん組」に入れられてしまいそうな立ち位置なのだ。
とはいえ私は、現在の職場(少人数の会計事務所です)の一応ボスというポジションなので、上記のようにあからさまに揶揄されることはなさそうである。
そんな私だが、はたして若手の目にはどう映っているだろうか。
日常的には、ボスの立場を利用して、パソコンの操作や機能などに関してわからないことがあると若手のメンバーちょっと呼んで聞いてみたり、時には処理を代わってもらったりすることはある。
で、そのような状況にある私が、近年どう感じているかと言えば、「形式知」的なスキルや知識がますます効力を発揮する時代になってきたなあ、ということである。
冒頭に記した「先輩の背中を見て学べ」的な仕事の進め方は、どんどん影が薄くなってきているのだ。
こんな特集があったなあ・・
つづく